イスラム文化勉強のおすすめスポット『東京ジャーミィ』の魅力!!

東京都新宿区「代々木上原駅」近くにあるムスリムの聖地「東京ジャーミィ」をご存知でしょうか? 日本でも最大級のドーム型モスクを擁し、アジア国内でも随一の美しさとの呼び声の高さにより、現在非常に人気のスポットとなっています。今回はそんな「東京ジャーミィ」を実際に訪れ、お話を聞いたり、ハラールショップに立ち寄ったりしましたので「東京ジャーミィの魅力」をレポートさせていただきます♪

東京ジャーミィとは

東京ジャーミィとは2000年6月30日に開堂した日本最大級のオスマン様式モスクです。冠されている「ジャーミィ(Camii)」とは、アラビア語で「金曜日に集まって礼拝を行う大規模な場所(モスク)」を意味し、現在でも各地からムスリム(イスラム教徒)が参拝に訪れます。また、近年ではInstagramを中心に人気を博し、日本人の老若男女にも愛される場所となっています。トルコ文化センターとしての役割も果たしており、イスラム教に関心のある方は、日本国内ならまず東京ジャーミィを訪れることをおすすめします。

一階における魅力

「代々木上原駅」を下車後、閑静な住宅街を道なりに渡っていくと突如として荘厳な建造物が見えてきます。それが「東京ジャーミィ」であり、日本最大級のドーム型モスクです。コロナ前の情報ですが、平日は数十名・休日は数百名もの参拝者が礼拝に訪れ、付近のムスリムの憩いの場となっています。開けてよいのか戸惑う程の重厚な門を開けてみると、そこには美しく配列されたイスラム書籍が並べられていました(上記写真)!! 無料で持ち帰ることのできるパンフレットを含めると、日本のどの図書館よりもイスラムに関する書籍を取り扱っていることが伺えるでしょう。また、販売書籍のレジには愛想の良いムスリムの店員さんもおられます!

多目的ホール (大広間)

ムスリムの方々はもちろん、別宗教の方も立ち入ることのできる休憩スペースです! 写真右側にスタッフさん方の事務所も完備されています。僕が訪れた際は、アラビア書道講座を受講しておられる方も数名おられました。

日本一広いハラールマーケット 

入り口から大広間を突き進みアラビア語カリグラフィー(書道)の展示を通り過ぎたあたりに「ハラールマーケット(Halal Market)」の看板を見ることができます。マーケットとは文字通りショッピングのできる「市場」ですが、ハラール商品の品ぞろえが素晴らしく豊富で驚愕しました(笑)

食料品が主な商品ですが、一部東京ジャーミィオリジナルグッズや有名なトルコガラス製品も見ることが出来ます。また、国民のほとんどをイスラム教徒が占めるマレーシアの商品やパキスタン産の輸入菓子、直接関連はなさそうですが、フィリピン産やタイ産の食品まで取り扱われており「イスラムに特化したカルディーコーヒー」のような感覚を味わうことができます(笑)

一番人気はトルコの伝統的なお菓子「バクラヴァ」です! 僕もヨーロッパ旅行中に一度食べた程度ですが、薄いパイ生地のようなものを甘いシロップでアクセントをつけた独特なお菓子のこと。写真のようにピスタチオやナッツ類が挟まれており、ボリュームは結構なものを感じるでしょう。一つ約1500円ほどとのことで少し高価ですが、イスラム文化を楽しみたい方は是非一度ご賞味ください♪

また、今回はSamsaと呼ばれる中央アジア(カザフスタン・ウズベキスタン等々)料理として有名な料理にも遭遇しました。ラム肉と玉ねぎをバター入りの生地で包み込んだパンという事でワイルドさを感じることができます。

二階における魅力

一通り館内を散策した後は、お待ちかねのモスク見学の時間です。土日はガイドさん付きで実際の礼拝も垣間見ることができるとのことですが、今回は平日の11時ごろに訪れたため人もまばらでした。通常のiphoneでは写真に納まりきらない程の巨大なモスクを前にあたりを見回しながら、僕は清潔さに驚きました。マレーシアのモスクでもガイドさんに言われたことですが、モスクはムスリムにとって聖域であり「神聖な場所」。本来であれば、ムスリムは一階の水場で手や口を清める、日本で言う手水舎を介していることが思い出され身が引き締まる感覚を味わいました。

焦き立つ気持ちを一瞬抑え、内部に入る前に靴を脱ぎ、女性は傍に掛かってある「ヒジャブ」で肌を隠しましょう。

モスク内部は、マレーシアのピンクモスクブルーモスクほどは広くないものの、体感としては同程度の神秘さを感じることができます。特に目を惹くのが「アラビア文字」「アラベスク(arabesque)」「説教壇(ミンバル)」ではないでしょうか。建設に当たっては本場から資材が取り寄せられ、数十名の熟練した技師が緻密且つ精緻な内装を施したと言われています。アラビア書道家の本田孝一さんはアラビア文字の魅力についてこう語ります。

「すべての文字の形が自然で、バランスが取れている。文字自体のプロポーションがすごく美しい。アラビア書道には音楽的なリズム感があって、本当に音楽が聞こえてくるような気がしませんか。意味が分からなくても、何かを感じるんです。」

書いてあることが分からなくても分かろうとする姿勢こそが異文化・異教徒の理解に繋がることを教えてくれます。また、ドーム内部の至る所に施されているアラベスクはイスラム美術を代表する様式のことです。

アラベスク(arabesque)は、モスクの壁面装飾に通常見られるイスラム美術の一様式で、幾何学的文様(しばしば植物や動物の形をもととする)を反復して作られている。

最後に「説教壇(ミンバル)」とは、写真上記右に見える階段の付いた高壇のこと。金曜日の会衆礼拝の際に「コーランの一説」が「説教」として代表者により読まれる際に使用されます。ほとんどの場合移動可能の木製が多いですが、東京ジャーミィの場合は大理石で作られていることが特徴的です!
天井ドームの青丸で囲まれた6つのカリグラフィーは、それぞれ「アッラー」「ムハンマド」「ウマル」「アブー・バクル」「ウスマーン」「アリ」というイスラム教において偉大な人物を表しているのだとか。ちなみに約680人収容可能なドームですが、残念ながら3階は女性専用スペースとなっているため、近くで天井を拝むことができるのは女性のみとなっています。最後に礼拝の際は、人種・性別・肌の色等が関係なく「平等」に祈祷することが可能なように横一列となって礼拝を行う事も念頭に入れておきたいポイントです。

下山さんのお話

友人と帰宅しようとしていると、ある男性に声を掛けられました。東京ジャーミイ・トルコ文化センター広報担当の下山茂さんです。彼は早稲田大学を卒業後、テレビ局・雑誌編集を経て27歳でイスラム教に入信したという経歴の持ち主。私たちに「イスラム教がいかに身近であるか」「日本人がいかにイスラム教を知らないか」について語ってくれました。例えば、私たちが身近に使用している算用数字(アラビア数字)のお話から、日本がアラブ諸国ではなくアメリカを見習って発展してきた歴史的なことまで、メディアや教科書で習う情報の制限(バイアス)にハッとさせられた瞬間でした。また、下山さん自身本当に気さくな方と言う印象を受けたため、東京ジャーミィを訪れた際はお話を伺うのも楽しみ方の1つだと思います♪

違いよりも、同じ価値観に目を向ける。東京の真ん中にあるイスラムの礼拝堂から小さな種を蒔く。

最後に一言

いかがでしたでしょうか? 今回は「東アジアで最も美しいモスク」との呼び声も高い小田急線「代々木上原駅」近くの東京ジャーミィについてご紹介させていただきました。上記では記載していませんでしたが、入り口付近にはチャイ(お茶)・デーツ(プルーンのような果物)が置いてあり、無料で頂くこともできます。新型コロナウイルスの影響で海外旅行が当分できない分、国内の観光名所を十分な感染対策と共に訪れることで「良い息抜き」を楽しむことができます。また館内は基本的に他の方の迷惑にならない範囲の写真撮影が認められているので、東京ジャーミィの写真を起点に友人にイスラム文化に興味を持ってもらうことも可能です♪

基本情報

正式名称

東京ジャーミィ トルコ文化センター

場所 〒151-0065 東京都渋谷区大山町1−19
開催期間

ドーム内部

10:00 - 18:00

ハラールマーケット

10:00 - 19:00

公式ホームページ 東京ジャーミィ

公式Youtube